「朝起きた時から首が痛いのですが、枕が合っていないのでしょうか?」
首や肩がかたまって辛く、寝ても楽にならない、というご相談をよくいただきます。
頭の位置は骨盤の真上にあるのが、もっとも首に負担がないといわれています。動いていても寝ていてもそこをキープできると、首や肩に余計な緊張がはいらずにすみます。
座る姿勢も、枕の高さも、骨盤の上に頭があるかをチェックするのが一つの目安です。
頭の位置について、国立循環器病研究センターが一つの概念を提唱し始めました。
「殿様枕症候群」というものです。
脳卒中の原因の一つに、特発性椎骨動脈乖離というものがあります。首の後ろの椎骨動脈という血管がさけてしまうものです。この特発性椎骨動脈乖離は、高い枕を使う人に起こりやすいという調査結果が発表されました。この調査では、枕が12㎝以上を高値、15㎝以上を極端な高値としていて、枕が高いほど発症の割合が上がることが示されています。
寝た状態で枕が高くなると、首だけが引っ張られる姿勢になります。
その時、首の内側にある血管や神経も、引っ張られる形になります。
身体の組織は引っ張られる力に弱く、血管や神経などの柔らかい組織は特に注意が必要です。
血管ならばさける、切れる、などのほか内径が細くなることで血行が悪くなります。
神経であればしびれを起こす、感覚が鈍くなることにつながります。
こういった、首に引っ張る力がかかるのは、枕だけではありません。
スマホを見るときに下を向く、頬づえをつくなどでも起こります。
また、無理な力をかけるストレッチやマッサージもリスクになります。
リオではオープン当初から、こういった身体に生理的に危険な力が加わることがないよう、施術の内容を吟味したり訓練をしています。無理な力で引っ張る、関節をボキボキ鳴らすなど、身体を壊してしまうことがわかっているものは、患者様のご希望があってもお断りしています。
せっかく身体を楽に、よくするために来てくださった方に、危険なことは決してしないよう、細心の注意を払っております。
普段の姿勢が良くない、良くしたいがうまくいかない。マッサージや整体を受けたいけど少し不安、という方は、ぜひリオのスタッフにご相談ください。
お待ちしております!