スタッフの三宅です。
トレーニングというと、ダンベルやバーベルを使って、狙った筋肉に負荷をかけて鍛え上げる!というイメージをお持ちの方も多いと思います。
正解でもあるし、そうでないといけない、とも限りません。
8月頭に、県内の高校男子バレー部から肩甲骨の動きが出せるようなセルフケアの指導をしてほしいと要請がありました。
肩甲骨をというご要望でしたが、まずは体幹がしっかり動かせる、安定している状態でないと機能しません。肩甲骨が動くだけでは「うまく使えるカラダ」とは少し違ってしまうことがあります。そのために、セルフケアでできる体幹のファシリテーション・テクニックを用いてから、肩甲骨周辺のダイナミックストレッチを取り入れて講習会を開かせていただきました。
身体の筋肉が動く時には、大脳から「動け」と命令が出て、その命令が神経を通じて筋肉まで届き、筋肉がその命令を受けて収縮することで体が動きます。何気なく動いている体ですが、これのどれ1つとして機能しないと動くことができません。
大脳からの「動け」という命令が筋肉に届いていなくても、筋肉が命令をうまく受け入れなくても動くことができないんです。
とはいえ、普段の生活で「〇〇筋を動け」なんて命令しながら生活している人は、なかなかいないですよね。
必要な筋肉がうまくコントロールできていないと、思うように体を動かすことができなかったり、筋肉の使い方が偏ってしまったりすることで良いパフォーマンスができず、場合によっては痛みに発展することもあります。
このようなことが起きないように、必要な筋肉を動かせるようにトレーニングするものに、ファシリテーション・テクニックというものがあります。ファシリテーション・テクニックは「神経生理学的アプローチ」とも言われ、理学療法士さんの世界ではリハビリ手段として取り入れられています。
筋肉が指示通りに動くようにするための「促通(そくつう)」のテクニックです。これを訓練することで動かなかった、もしくは動きにくかった筋肉を徐々に使えるようにしていきます。
私たちの治療では、鍼や整体やマッサージで動きにくい筋肉や神経を刺激します。その後このファシリテーション・テクニックを取り入れ、皆様のお身体が機能的に動くことができるように、普段のトレーニングをご提案することもあります。
今回高校で行ったファシリテーション・テクニックやダイナミックストレッチについては次回報告させていただきます。
ご自宅でできるファシリテーション・テクニックを知りたい方はスタッフまでお声かけください。
筋肉痛にはならないですが、いい運動になりますよ!
三宅