スタッフの山田です。
最近は気温が一気に上がり、こまめな水分補給が重要な季節になりましたね。前回のお水選びのお話にちなんで、今回は「むくみ」についてお話していきます。
足や指先や顔などいろんな場所でむくみは起こります。今回はまず、顔のむくみに対してご紹介していきます。
むくみが起こる原因には、血液などが含まれる体液に関わるものと、それらの通り道となる姿勢や重力によるものの大きく二つに分けられます。
体液によるむくみには
①血管内の静水圧(血管内の水分量)
②血管内の浸透圧
③血管の透過性
④リンパ管
が大きく関与すると言われています。
むくみ自体は毛細血管にある小さな穴から滲み出る水分量が増えることで皮膚下に水分が溜まった状態になるのですが、この滲みでてしまう水分量のバランスを保っているのが上記にあげたものです。よく言われる水分や塩分の摂りすぎ、お酒の飲み過ぎなどはこのバランスを大きく乱してしまいます。
たとえば、塩分(ナトリウム)の摂りすぎ。ナトリウムと呼ばれる成分は体内の水分量を一定に保つ作用があるため、過剰に摂りすぎてしまうとバランスは簡単に崩れてしまいます。では、尿を出しやすくするアルコールをたくさん飲んでも浮腫んでしまうのはなぜでしょう。アルコールをたくさん飲んでしまうと血液中のアルコール濃度は高くなり血管が拡張します。そうすると静脈やリンパによる水分の処理が追いつかずむくみにつながるのです。
こういった場合の対処法は、塩分の摂りすぎやアルコールの飲み過ぎを避ける他に、体内に取り入れすぎたナトリウムを尿として排出させる働きのあるカリウムを多く含む食材を食べるのもおすすめです。バナナやりんご、メロンなど野菜や果物に多く含まれます。水の流れをよくする鍼やマッサージも、オススメです。
ただし、腎機能に問題がある場合はカリウムを制限されている場合もございますので、主治医の方へ相談するようにしてください。
次に、水分の通り道となる姿勢や重力についてです。
体内の水分は寝ている時に重力の関係で足に溜まったものが頭に向かって移動します。そこでさらにうつ伏せになって寝る人は頭の方に行き届いた水分がそのまま重力によって滞ってしまうため顔のむくみを起こしてしまいます。心臓を起点として全身へめぐる血液やリンパ液を含む水分はもちろん脳まで送られますが、猫背やストレートネック、反り腰などの姿勢の悪さは、水分の通り道を邪魔してしまい上手く全身へ流れず、顔や頭のむくみを引き起こす場合もあります。これらのむくみが原因で、まぶたや頭が重く感じたり、頭痛なども伴うことがあります。
こういった場合の対処法は、お風呂上がりなどの血流が良くなっているときにお顔のマッサージをして、お顔に溜まったものを全体的に滞りなく流します。また枕の高さを上げて頭の位置を下半身よりも少し上にして寝ることで次の日のお顔へのむくみを軽減させます。
ご自身のケアではなかなかむくみが改善しない、マッサージするのが疲れる、などでお悩みの方はぜひリオへご相談ください。
リオのヘッドコンディショニングコースでは姿勢の悪さによって引き起こされたお顔周りの症状に対して施術を行います。姿勢を良くするための体の土台と言える骨盤。さらにそこに積み重なる背骨に対してしっかりアプローチし、体内の水分の巡りをよくします。施術前後の姿勢や、頭のむくみを施術者と共有しながら行っていきます。また、それにプラスして電気を使って顔の筋肉をスムーズに動かせるようにして顔の中の巡りをさらに良くすることも行えます。マッサージをしても良くならない、寝てもむくみが改善されない、寝苦しいなど、むくみ以外にもサインがあれば先ほどあげた以外の原因が潜んでいる場合があります。
無理に我慢せずぜひ一度ご相談ください。