- 3日以上お通じがない
- いきんでもでない
- お腹が張って苦しい
- お通じがあってもまだ残っている感じがある
- 薬を飲まないとお通じがない
便秘とは?
便秘の原因や自覚症状はいろいろですが、日本内科学会では「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」とされています。
男女ともに年々増加傾向にあるといわれています。女性に多いイメージがあるかもしれませんが、30代後半以降は男女差がなくなっていく傾向があります。
便秘そのものがお腹の張りや苦しさになるだけでなく、イライラや肌荒れにつながることも。
便秘は原因によって4つの分類があり、対策がそれぞれ変わってきます。
便秘のタイプ
便秘は次の4タイプに分かれます。
①機能性便秘
②器質性便秘
③症候性便秘
④薬剤性便秘
最も多いのが①のタイプです。大腸や直腸などの働きが乱れてしまい、便をうまく運んだり排出できなくなりおこります。どう働かないかで弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸性便秘に分かれます。
②は大腸がんや手術後の癒着、炎症性疾患などのせいで便がスムーズに移動できないために起こります。この場合はまずもともとの病気を改善させることが基本になります。
③は甲状腺機能低下症などの全身性の病気の症状として起こるものをさします。また病気ではありませんが月経や妊娠中にホルモンの影響で起こるものも、理由は同じです。神経の損傷や糖尿病の合併症で神経の働きが悪くなった場合も、このタイプの便秘がおこります。
④は抗うつ薬や抗コリン薬、咳止めなど、大腸の動きを抑える副作用のある薬を飲むことで起こるものをさします。
①や③の一部の、病気ではないけれど自覚症状を何とかしたい場合は、ご自身で対応することになります。
腸の働きと便秘
①の機能性便秘は3つにわかれましたが、簡単に言い換えると
A大腸があまり動かなくなり、便が長くとどまる。
B大腸が緊張して便がうまく運ばれない。
C便が直腸にあっても排便反射がおこらず停滞する。
という3タイプになります。
Aの場合は運動不足や水分、食物繊維不足、腹筋力の低下、極端なダイエットで起こりやすいといわれています。食事や運動習慣の見直しが、近道と言えそうです。
Bの場合は精神的なストレスや環境の変化、過敏性腸症候群などによるといわれています。Aとは少し違い、自分をリラックスさせてあげるのが優先でよいのではないでしょうか。
Cの場合はトイレを我慢する習慣のある方や、寝たきりなどの高齢者の多いタイプです。朝食のに時間の余裕をつくるなど、タイムスケジュールを見直すのはいかがでしょうか。
便秘と鍼・マッサージ
指圧や鍼は、大腸に関わるツボを刺激することができます。内臓反射と呼ばれる反応を引き出すことで、胃腸が動きやすくなることがあります。
とくに大腸の働きが悪いタイプの方に、おススメです。
院内だけでなく往診などで寝たきりや車いすなど、運動が難しい方にも喜ばれています。
精神的な緊張や、自律神経の働きの乱れによるタイプの方には、鍼が特におすすめです。
施術以外でも、生活上の工夫などを一緒に考え、ご提案しています。
女性スタッフが常駐していますので、お気軽にご相談下さい。